これまでの人生を振り返って思うこと
✧ もともとは銀行マン
わたしはその昔銀行マンでした。しかし、アメリカとヨーロッパの駐在経験が長かったことや、また30歳代でメーカーに出向したという銀行マンらしくない経験を重ねたこともあって、自然にやや閉鎖的な銀行業界の仕事を辞めたいと思うようになりました。
そして、40歳台のある日、特に深く考えもせずに独立起業することに決めて退職しました。そして某人材派遣会社の役員を経て起業しました。当時独身だった私は、幸か不幸か、即断即決し、行動に移すことができたのです。
✧ 試行錯誤の時代
それからの私は、小さな会社を経営しながら、糸の切れた凧のように興味・関心のおもむくままにいろいろなことを学び、いろいろなことをやってきました。専門学校の先生、心理やキャリアのカウンセラー、ビジネスコーチ、研修の講師、傾聴のボランティアなどです。
そんな風にいろいろ手を広げたものですから会社経営もうまくいくはずがありません。ものごとに取り組むのに中途半端はいけない!という教訓をこの時代に学びました。
✧ 人生何が幸いするかわかりません
独立してからやったことを振り返ると、面白いことに、そのほとんどすべてが昔の金融マン時代とはおよそ真逆の仕事だということです。お金がうじゃうじゃ流れる世界から、ほとんどお金とは縁のない世界 へのシフトです。いまだからわかるのですが、わたしは大学を出て就職するときに道を間違ってしまったのです。
就職のときは自分の「興味・関心」を中心に置いて会社や仕事を選ばなければなりません。でないと、とんでもない回り道をすることになりかねないとの教訓を、試行錯誤の時代に学ばせていただきました。
しかし、そのお陰で、わたしはとんでもないマルチタスク&ハイブリッドの人間になりました。
資本主義の権化でもある金融マン、メーカーの財務、学校の先生、そして貧しい?心理カウンセラーなどの仕事を経験し、また、20歳台をヨーロッパで、30歳台をアメリカで過ごし、脱サラと起業、そのうえ離婚も再婚も子育ても経験した稀有な人になったのです。
人生、何が幸いするかわかりません。こうした経験は、こころや生き方の悩みや、キャリアのご相談を受けるカウンセラー/コーチという今の仕事にフルに生かせるからです。
✧ 最近知ったこと
生涯発達理論のところでも書きましたが、人間いくつになっても、死ぬまで発達し続けます。この歳になっても気づくことが沢山あります。
そのうちのひとつが、アフリカにこういうことわざがあることを知ったことです。
「速く歩きたければ、一人で行け。遠くまで歩きたければ、だれかと一緒に行け」
アダム・カヘン著「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」より
人生は短いようで、実は、山あり谷ありで長いのです。だから遠くまで歩くつもりで生きていかなければなりません。そのとき、たいせつなのは「だれかと一緒に」歩くことです。
以上
干場 進(ほしば すすむ)
公認心理師、産業カウンセラー
https://www.skycounselor.com/
https://www.curiouswe.com/(「質問がひらく未来」のサイトです)
hoshiba@multus.co.jp
東京都目黒区八雲在住
プロフィールと略歴については私たちをご覧ください。
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倫理規定について:
・一般社団法人東京公認心理師協会の倫理綱領および倫理ガイドラインを準用します。